El Fin del Mundo No Llego

世界の終りは来なかった

協力:El Relampago木版印刷所(ボゴタ、コロンビア)

Photo Ceros(パリ、フランス)

 

|アイデア|

マヤ文明で用いられた長期暦では、 西暦2012年12月21日に人類の歴史は一つの区 切りを迎えるとされた。 一種の「終末論」とも「新人類誕生の節目」とも解釈されるその イベントを目撃するため、私は先コロンブス期の文明の中心地の一つであった南米 コロンビアの山地に滞在した。 その日、全ての星は地上に落下するという恐ろしげな 説もあったが、結局満天の星は空に留まり、特別なことは起きなかった。 澄んだ夜空 をデジタル写真に収めながらしかし、 もし今が歴史の節目であるとしたら、それはデ ジタルの到来かもしれないと私は真剣に考えていた。デジタル写真、デジタルプリン ト、メール、インターネット…。一方で、コロンビアの首都ボゴタでは今なお木版印刷 が盛んで、次世代のメディアと共存している。 私は、彼らがいきなり消滅してしまわな かったことをむしろ祝福したいと考え、 記念にその木版印刷でポスターをつくった。

 

|実現方法|

ボゴタの木版印刷所 El Relampago で、「世界の終りは来なかった」ことを意味する”El Fin del Mundo no Llego” の文字列を印刷してもらった。この印刷所は、1950年代から お祭りのポスターから政党のアジビラまで格安で請け負って市民に親しまれている。 踊る男女とニワトリのイラストは印刷所にあったもので、印刷工が選んでくれた。