Untitled

無題

2015, ウドの大木

 

山で冬の終りを告げるのが「山菜」である。厳しい寒さに耐え、重い雪を持ち 上げて現れる山菜ほど香りが強いらしい。雪国の人はその柔らかい新芽を採っ て天ぷらや和え物にして味わいつつ、春の訪れを祝福するのである。もっとも、 採られなかった山菜は初夏にさしかかる頃には伸びきってしまい食用には適さ なくなる。いわゆる「うどの大木」などはそのことを指し、新緑の山肌を賑や かす。